BOD
BODとは
BOD(Biochemical Oxygen Demand, 生物化学的酸素要求量)とは、有機物による水質汚濁の指標の一つです。この指標は、水中の微生物が消費する酸素の量を測定したもので、数値が高いほど有機物が多く含まれる、つまり水質汚濁が激しいことになります。
有効な処理方法
活性汚泥といわれる好気性微生物群に分解させることにより、浄化するのが一般的です。近年では、この活性汚泥による処理の効率を高めるための技術が確立しており、そのひとつが膜分離活性汚泥法(MBR法)です。
処理過程
通常の活性汚泥法
活性汚泥を投入した槽内で曝気を行い、微生物群に酸素を供給し、分解を行います。その後、沈殿槽において、微生物を沈殿分離し、上澄みが処理水となります。
膜分離活性汚泥法(MBR法)
活性汚泥を投入した槽内に膜モジュールを浸漬させ、曝気を行います。微生物群による分解を行う一方で、汚泥を膜により物理的に分離することにより、膜を透過した処理水を得ることができます。
処理実施例
活性汚泥法の実施例
工場から排出される生活廃水を活性汚泥により処理



MBR法の実施例
MBR法によるBOD処理



MBR法の実施例
MBR法によるBOD処理


